「龍馬」のこと

龍馬について

2017年3月28日 「龍馬」は開店10周年を迎えました。
これも偏に皆様方のお力添えのおかげと感謝致しております。
これからもなお一層御贔屓賜りますようお願い申し上げます。

お酒の呑める坂本龍馬情報交差点。
NPO京都龍馬会事務局
〒604-8017 京都市中京区木屋町通六角下ル材木町184 都会館1F
TEL/FAX 075-211-3666 mail@kyoto-ryoma.jp
定休日 毎週月曜日   営業時間 19:00~25:00

「京都の龍馬とおりょう」

NPO京都龍馬会理事長 赤尾博章の 京都龍馬めぐり 「京都の龍馬とおりょう」
京都の龍馬ゆかりの地を史料に基づき解りやすく解説

本文内容
お龍実家楢崎將作邸跡、 お龍独身時代寓居跡、 龍馬お龍の出会い、 土佐志士寓居跡碑、 龍馬とお龍の「内祝言」、 坂本龍馬 お龍「結婚式場」、 伏見の龍馬、 近江と坂本龍馬、 寺田屋お登勢の実家、 寺田屋お登勢実家 升屋跡碑、 近江塩津 林市郎右衛門、 近江屋、 東山霊山墓地、 坂本龍馬 中岡慎太郎 など幕末志士葬送の道碑

 龍馬については調べれば調べるほどよくわからないことに気づきます。あれほど、小説、ドラマ、映画の中では、生き生きと活躍しているのに、龍馬自身が語る史料があまりにも少なく、人々を惹きつけてやまないあの「坂本龍馬」の姿がみえてきません。寝小便たれで、泣き虫、何をやっても劣等性だった龍馬が成長するにつれ立派に強く、たくましくなり、やがては日本の国を変えてしまうまでになる、われわれ龍馬ファンが描いているあの龍馬像はどこからきたのでしょう。
 龍馬は明治初期からすでに幕末のヒーローとして人気がありました。古くは明治16年(1883)に発刊された「汗血千里駒」があります。高知の自由民権運動家であり、文筆活動も行っていた坂崎紫瀾が坂本龍馬の生涯を描いた伝記小説です。その後続々と出版されます。『坂本龍馬』弘松宣枝 民友社 明治29年(1896)、『坂本龍馬』千頭清臣 博文館 大正3年(1914) などがあります。どうやらこのあたりの小説が今日の龍馬像の大部分を構築しているようです。司馬遼太郎の功績は言うまでもありません。
 たとえば大政奉還建白書の元になったといわれている「船中八策」。これは千頭清臣の『坂本龍馬』に初めて出てきます。「船中八策」の実物はもちろん、写本など未だ何も確認されていません。しかし、あたかも龍馬が作り上げたように語り継がれています。(慶応3年11月福井から戻った龍馬が自筆した、「新政府綱領八義」のことではありません)
 小説やドラマを否定するつもりは全くありません。龍馬が縦横無尽に活躍する姿は、それはそれは楽しいものです。またその上に、史実を正確に理解して小説やドラマに接するとまた違った楽しみ方がうまれることでしょう。この冊子がその一助になれば幸いです。

赤尾 博章(あかお ひろあき)NPO 京都龍馬会理事長
「近江屋」のすぐそばに生まれ育つ。土佐藩邸跡立誠小学校卒、甲南大学卒業後商社勤務を経て家業の古書籍業に従事。1993年京都龍馬会設立。2004年NPO法人化 理事長就任。現職、酒場「龍馬資料館」
A5版 32ページ
2015年3月28日発行 著者 赤尾 博章
編集・発行 龍馬カンパニー
京都市中京区木屋町通六角下ル材木町184 都会館「龍馬」 ☎ 075‐211-3666 頒価 540円(税込)

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